NEWS | プロダクト
2012.07.20 16:16
2010年1月よりエレコムが国内における独占販売代理店となって以降、サポート体制などが強化されたこともあり好調なセールスが続くLaCie(ラシー)社のハードディスク。ポルシェデザインやフィリップ・スタルクなどを起用した筐体デザインは元来評価が高かったが、販売体制の変更によって、サービス面でもその充実ぶりが顕著となっている。
そんなLaCie社のラインナップに新たに加わるのが、8月に発売される「LaCie 2big NAS 4TBモデル」だ。このモデルの特徴は、その製品名に表れているといえるだろう。2bigとは、2つのハードディスクを搭載した2ドライブ構成を意味する。RAIDO 0とRAID 1に対応するそれぞれのハードディスクドライブにデータを分散して書き込むことができるため、処理速度が大幅に向上。さらに、RAID 1では「ホットスワップ機能」により、片方のハードディスクに異常が生じた際に、電源を落とすことなく一方のハードディスクをバックアップとして活用できる。
▲高性能のハードディスクドライブを2台備え、それぞれにRAID0/1 システムを塔載する。
もう1つの特徴はNASという文言が示すように、ネットワーク経由での利用に対応している点だ。個人ユーザーを中心に普及しているUSB接続モデルがPC1台に対して1つのHDという関係であるのに対し、NASでは複数のPCがネットワーク経由で同時にHDにアクセスできる。無線LANルータに接続することで無線LAN経由での接続も可能。ケーブル類の配線にいちいち悩む心配もない。
▲NASの設定や管理は、直感的な操作を可能にするこのようにウィジェット形式の管理画面で行う。
また、“使いやすいNAS”をうたうだけに、データの管理画面も直感的操作を可能とするウィジェット形式を採用。ユーザー管理や共有フォル ダーの追加、バックアップなどが複雑な操作を必要とせず行える。専用アプリとして提供される「LaCie MyNAS」を使えば、外出先からiPhoneやiPad経由でリモートアクセスが行えるなど、モバイル型ビジネスにおける機動性にも適応する。
こうした多彩な機能に加え、同製品をさらに魅力的にしているのが、ラシーの伝統ともいえる筐体デザインだろう。ダネーゼなどにデザインを提供するなど、国際的に活躍するニール・ポールトン(1963年、スコットランド生まれ)が手がけたスタイリングは、放熱性に優れた重厚なアルミボディと熱の拡散を促すスリットを組み合わせた独自のヒートシンク構造を採用。優れた放熱効果は、ドライブの長期利用や静音性の向上にも貢献する。
身近に溢れた大容量データをどのように効率的に管理するかは、“ビックデータ時代”といわれる今日の大きな課題となりつつあるが、手軽にクラウド環境が構築できるLaCie 2big NAS 4TBモデルがあれば、こうした問題にもスマートに対処することができるはずだ。
▲筐体全体がアルミ製の放熱板のようなデザインになっているため、放熱効率にも優れている。
対応OSはWindows 7/Vista/XP、Mac OS X 10.5~。本体サイズは91(幅)×172(高さ)×200(奥行)mm、重量は3.5kg(HDD含む)。インターフェースはUSB 2.0(type A)×1、eSATA×1、ギガビットLAN×1を装備。LANケーブル、ACアダプター、ロック解除キーなどが付属する。
LaCie 2big NAS 4TBモデル
お問い合わせ:0570-056-567