AXIS 160号は11月1日発売です。

カバーインタビュー トネリコ
米谷ひろしを中心に、同じくインテリアデザイナーの内田 繁に師事した君塚 賢と、コーディネーターの山田節子の下で学んだ増子由美からなるデザイン事務所、トネリコ。プロジェクトの多くはインテリアデザインだが、建築、家具、プロダクトまでを手がけている。彼らの言葉からは、三者の絶妙ともいえる関係性と、師匠から学んだことを継承しつつ、新たな世界を生み出そうとする強い意思が感じられる。

特集 音をつくる
ここで紹介するのは音をつくっているクリエイターたちの事例。何らかの環境において、いかに人を導き、心地良くさせていくのか。注意を喚起する音もあれば、耳には届いているものの聴いていることさえ意識しない音もある。環境や場面によって役割も存在感も違ってくるであろう音。その数々をクリエイターたちはどのようにつくり上げているのか。

匠のかたち 金管楽器
眩しいほどの輝きと、優美なフォルムを持つ金管楽器。その素材は、主に銅と亜鉛の合金である真鍮(ブラス)の板材や棒材で、これをハンマーで叩いたり曲げたりしながら、独特の形状をつくり出している。トランペット、トロンボーン、ホルン、ユーフォニアム、チューバなどがあり、唇の振動によって発音する仕組み。同様に金属製の管楽器にフルートやサクソフォンがあるが発音方法が異なるので、こちらは木管楽器に区分される。今回は、普及品からカスタムメイドまで幅広く扱っている、世界最大手の楽器メーカーであるヤマハを訪ねた。

オピニオン 宮原秀夫(一般社団法人ナレッジキャピタル 代表理事)
「感性と技術が融合する“知の創造拠点”をつくる」
2013年春、大阪・梅田のうめきた先行開発区域「グランフロント大阪」内に誕生する「ナレッジキャピタル」。最先端の技術と感性の融合によって、社会が本当に求めている製品やサービスを研究開発しようという、これまでに例を見ない“知の創造拠点”である。日本だけでなく、世界的にも注目される創造拠点として、どのような挑戦をしていくのか、一般社団法人ナレッジキャピタル代表理事の宮原秀夫氏に聞いた。

トピックス メディア・ラボ「キッチン・ブダペスト」の生み出す世界
欧州の若手クリエイターのオフィスを訪ねると、プロジェクトのコラボレーターとして「キッチン・ブダペスト」の名前がよく挙がる。ハンガリーのテレコム会社のメディア・ラボとして設立され、通信事業だけでなく、プロダクトや建築までが研究開発の対象。リサーチからデザイン、さらにはものづくり、人づくりまでを視野に入れた、これまでにないクリエイティブ拠点だ。

トピックス ステデリック・ミュージアム・アムステルダムのアイデンティティデザイン
ステデリック・ミュージアム・アムステルダム2003年からの長い改装期間を終え、オランダ最大の現代美術のコレクションを誇るステデリック・ミュージアム(アムステルダム市立美術館)が12年9月23日に再オープンした。モンドリアン、マレーヴィチ、ウォーホルなどの名作だけでなく応用美術のコレクションも多数揃う同館。メーフィス&ファン・デュールセンが打ち出すアイデンティティデザインから新生ステデリックのビジョンに迫る。

トピックス ヘルシンキの新たな交流の場に、「クルットゥーリサウナ」プロジェクト
それぞれの国において文化や歴史と切り離すことのできない場がある。フィンランドであれば、やはりサウナだろう。交流の場となる現代のサウナを新たにつくる試みを、ヘルシンキ在住の建築家とデザイナーが進めている。海を一望できる絶好のエリアに、今秋完成する予定だ。

その他トピックス
米国デザインインキュベーター最新事情
東京ミッドタウンアワード 2012 デザインコンペ
丹青社「シェルフプロジェクト」
第7回 金の卵 オールスター デザイン ショーケース

その他連載
ザ・プロトタイプ 日立製作所「搭乗型移動支援ロボット」
まばたきの記憶 「予めかじられたクッキー」
廣村正彰のJunglin 「人に触れる人」
東京土木LIFE 「理想の都市って?」
本づくし・書評 吉良康宏/高橋正実/深澤直人
産学共同の正しいやり方 「芝浦工業大学と菱和工業」
クリエイターズワーク&ソウル OSA/色部義昭 ほか

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