「陰翳 IN-EI ISSEY MIYAKE」が、
「iF DESIGN AWARD 2013」金賞を受賞!

三宅一生が若いスタッフらと研究開発を行うチームとして立ち上げた「Reality Lab.(リアリティ・ラボ)」。この活動から生まれたプロジェクトの1つである照明シリーズの「陰翳 IN-EI ISSEY MIYAKE」が、ドイツの国際的デザイン賞である「iF DESIGN AWARD 2013」にて「金賞」に輝きました。

ドイツ・ハノーバー工業デザイン協会が主催する「iF賞」は、1953年の創設以来、世界中の優れた工業製品を対象に、デザインの独創性や革新性、環境への配慮など、総合的な観点でもって審査が行われてきました。金賞に選ばれる製品は、その年を代表する優れたデザインとして、後世にわたり語り継がれるものも少なくありません。

60回目の開催となった今回の賞には、世界51カ国から4,352点のエントリーがあり、「プロダクトデザイン」「コミュニケーションデザイン」「パッケージデザイン」の3部門でiF賞および最優秀にあたる金賞の選考が行われました。

IN-EIはプロダクトデザイン部門(照明カテゴリー)での受賞となり、衣服デザインを専門とするスタッフが手がけた製品が同部門の最高賞を獲得するという点でも、大きな話題となりました。

▲Photo by Hiroshi Iwasaki ©Miyake Design Studio 2012

選考委員会は今回の受賞理由を次のように評しています。

「この照明器具の光の質は、傑出している。それは、PETボトルを再生した原料でつくられたエレガントな構造に負うところが多い。再生PETを素材としたシェードは、一見もろく見えるが実際は強固であり、その形を自由に変えることができる。伝統的な日本のあかりでありながら、同時にひじょうに現代的でもある照明器具は、まさにiF金賞に相応しい」

ミラノの家具見本市で発表されてからまもなく1年。新しいあかりの在り方の創造を目指して始まったIN-EIは、日本発の革新性とものづくりへのこだわりを世界に発信するという意味で、また1つ大きな成功を手にしたといえます。日本での発売が待たれると同時に、今後の展開にも期待が膨らみます。

▲Photo by Hiroshi Iwasaki ©Miyake Design Studio 2012

陰翳 IN-EI ISSEY MIYAKE
国内販売元マックスレイ株式会社
問い合わせ:Tel. 03-5456-0311
http://www.in-ei-isseymiyake.com

※「陰翳 IN-EI ISSEY MIYAKE」の開発に関する詳細は、本誌158号をご覧ください。