飛騨産業のショールームにみる
「日本人のあかりへの美意識」

この4月末に、飛騨産業のショールーム「飛騨の家具館 高山」が増床リニューアルオープンしました。新たに完成した「森のことばの家」は、今まで培ってきた匠の技術と新しい目線によって、これからの生活スタイルを提案する空間。照明計画のコンセプトは、われわれ日本人の中に元来備わっている「あかりへの美意識」です。

ただ明るいだけの住まいではなく、心が落ち着き、家族の団欒に楽しさを与え、その時々の場面に合った光を選択できる。そんな暮らしを提案しています。

光が変化すると空間の空気が一変し、闇さえも美しく感じる。そんな生活習慣をつくり出していきたいという想いで、この空間の照明デザインをしました。

「デザイナーズルーム 飛騨」という、社外デザイナーと飛騨産業によるコラボレーションアイテムを一堂に展示するスペースもあり、こちらはトラフ建築設計事務所のデザインです。(文/マックスレイ 酒井大輔)

「デザイナーズルーム 飛騨」

この連載コラム「tomosu」では、照明メーカー、マックスレイのデザイン・企画部門の皆さんに、光や灯りを通して、さまざまな話題を提供いただきます。

*「森のことばの家」に展示中の照明器具「陰翳 IN-EI ISSEY MIYAKE」は2013年6月中旬より販売を開始いたします。また、「飛騨の家具館 高山」でも取り扱いがスタートいたします。取り扱い店舗の詳細、商品に関するお問合せは、マックスレイ株式会社まで。