モノ:ファクトリー品川ショールームがオープン
ビジネスパートナー募集中

今月の話題の一発目は、グッドデザイン賞ベスト100についてです。私たちが推進してきた、“使い方”を創造し、“捨て方”をデザインするリマーケティングビジネスの象徴でもあるモノ:ファクトリーが、2013年のグッドデザイン賞、しかも、ベスト100に選ばれました。第三者に公に評価されるということは本当にうれしい。こういうとき、決まり文句のように「皆さんのおかげです」と言いますが、モノ:ファクトリーは、本当に皆さんのおかげでここまできました。

このような仕組みや考え方は、賛同いただいた方に参加してもらうことで実績ができ、好循環が生まれます。思えば、このブログを書かせていただいているAXISとの出会いは、モノ:ファクトリーという名前とロゴが生まれる前の2011年の1月です。私の思いをひたすら聞いていただき、よきアドバイスをいただき、ロゴや名刺のデザインから、コンセプトまで一緒につくり上げてきました。いや、本当にほんとうにお世話になりました。(あっ、引き続き、よろしくお願いします!)

10月30日~11月4日まで、グッドデザインエキシビジョンがミッドタウンで開催されます。11月3日の16:00過ぎから5分間ですが私のアピール時間もあります。よろしければ、聞きに来てください。

そして、偶然にもエキシビジョンで盛り上がっている最中の11月1日、モノ:ファクトリー品川ショールームがオープンします。年間1,000人を超える見学者を受け入れているモノ:ファクトリーが併設されるナカダイの中間処理場ですが、「ちょっと遠い!」という声と、名刺交換させていただいて、「ぜひ、工場にも来てくださいね」が社交辞令化してきていることに危機感を感じ、ナカダイの本社ビルの9Fをショールームにしました。

デザインしたのは建築家の吉岡寛之氏。彼とは第1回産廃サミットからの付き合いで、モノ:ファクトリーを初期から知っている数少ない仲間のひとりです。なにより、ナカダイの志を理解いただいている方なので、今回仕事をお願いしました。

廃棄物を分別、展示、陳列、販売する私たちの仕事の“丁寧さ”を日本文化の1つである“枡”で整理・表現しました(上の写真)。200種類を超えるマテリアルをライブラリーとして見せ、それらを使った商品を展示・販売します。モノ:ファクトリーチームは日替わりで常駐します。
運が悪いと私が当番のときになるかもしれませんが、ぜひお気軽にお立ち寄りください。京浜急行の青物横丁で降り、徒歩30歩。いや、大げさでもなんでもなく1分はかかりません。詳しい情報は、モノ:ファクトリーのホームページで。

ちなみに、ここがナカダイ発祥の地です。鉄スクラップ業で中台商店としてスタートしたのが1956年でした。そして、10月5日に行われたナカダイのQC・Workout報告会。以前にも紹介しましたが、全社員がホテルに集まり、役員、社員の双方から、情報共有と成果発表が行われます。

10月から59期が始まりました。創業して59年。やっと本社を営業の、いや、これからのナカダイと日本を変える拠点として生かせることに興奮しています。

ところで、第3回産廃サミットがプラス株式会社の赤坂ショールームで行われました。期間中、500名を超すお客様が来場され、多くの企業との出会いがありました。赤坂のプラスというメーカーのショールームで開催できたということに大きな意味があります。廃棄物を出す企業と廃棄物を使う企業・個人の枠を超えた、モノの捉え方と流れを変えるイベントは、素直に素材と向き合い、みなさんが新しい何かを感じてくれた空間だったと思っています。そして、気が早いですが第4回産廃サミット、来年2014年9月6日~14日まで、同じ場所、プラス株式会社赤坂ショールームで行います。ショールームのボス(川野さんっていう方ですが……)も私も気が早い性格で、決めました。

品川ショールームもオープンし、第4回産廃サミットを赤坂で開催する59期。今期はコラボレーションに注力していきたいと思っています。
ナカダイの思いを共有し、①さまざまなマテリアルと日本の製造業の技術を加えて商品化 ②販売していただけるショップ ③産廃サミットなどナカダイのイベントだけではなく、他の場所でもワークショップをやっていただくパートナーなどなど。とにかく、ナカダイのマテリアルを使ったコラボレーションを行うことで、このビジネスをより加速していくつもりです。

ということで、パートナーを大募集! 雇用関係ではありません。デザイン、ワークショップ、製造、販売、流通……、どのシーンでも構いません。ビジネスパートナーとしてナカダイと協働して廃棄物を、マテリアルを取り扱いたい方、興味のある方はウェブから、お問い合わせください。品川ショールームにて、順次お話をさせていただきます。熱い方たちをお待ちしております!(文/中台澄之)

この連載は株式会社ナカダイ前橋支店支店長・中台澄之さんに産業廃棄物に関するさまざまな話題を提供していただきます。