マテリアルコネクション東京 企画展
「Japan Materials 素晴らしき日本の素材たち」が開催中

マテリアルコネクション東京はグランドオープンから半年を迎え、初の企画展となる日本企業の優れた素材を独自にキュレーションした、「Japan Materials 素晴らしき日本の素材たち」を開催中です。

日本には素晴らしい素材や加工技術が数多くあり、世界でも唯一無二の先端技術や伝統工芸をベースにした新しい表現など、私たちがまだ知らないものもたくさんあります。日本の素材は世界中のクリエイターやイノベーターから絶大な評価を得ているにもかかわらず、国内での評価や知名度が海外ほど高くないともいえます。もう一度日本の素晴らしい素材を見直すことで、世界で戦える美しく革新的な製品へとつながらないか。そんな思いから、本展は企画されています。

Material ConneXion Tokyo 企画展「Japan Materials  素晴らしき日本の素材たち」

会期 第1回 2014年7月7日(月)〜8月29日(金)/第2回 2014年9月1日(月)〜10月15日(水)

休館日 土日・祝日

開館時間 10:00-18:00(8月29日は展示替えのため15:00まで)

会場 Material ConneXion Tokyoマテリアルショールーム

入場料 無料

主催 Material ConneXion Tokyo

詳細はこちらまで。

※現在、本展2回目の出展を受付中。出展を検討されている素材メーカーの方は、下記問い合わせ先までご連絡ください。

問合せ先 Material ConneXion Tokyo 担当 吉川久美子
Tel: 03-6721-1780
kyoshikawa@materialconnexion.com

続いてマテリアルライブラリーに入荷した最新素材のなかから、注目素材5種類について紹介します。

伸張性と弾力性を持つ積層造形(3Dプリンター)用のポリマー粉末。ナイロン系の熱可塑性エラストマーで、条件を合わせることで最大200%も伸張性が上がり、繰り返してかなりの変形をさせても、元の形状に戻ることができる。表面処理加工をしなくてもよいため、制作工程を大幅に短縮できる。プロトタイプ段階から弾性回復力込みで検討できるので、製品形状の自由度が飛躍的に上がる可能性もある。現在は弾性回復力を生かした衝撃プロテクターのようなスポーツ用品・アクセサリーなどに使用されている。

セラミック廃棄物に融解したリサイクルアルミを流し込むことでつくられたインテリア向け装飾タイル。中国の工場で廃棄される中国製磁器や陶器、ガラスを砕き、その破片を骨材として、また独特なテクスチャとして生かした素材で、インテリアや外装材として使用されている。同じ形状の製品を成形する場合であっても、リサイクルアルミを流し込む過程を経ると、それぞれ違った表情がつくり出される。

スチレンの加工のしやすさと、アクリルの高い透明性を持ち合わせた、無色透明スチレンアクリル共重合樹脂。代替樹脂と比較して低密度であるため、部品の軽量化・コスト効率につながる。耐薬品性も好ましく、医療機器での用途にも適する。今後使用用途の拡大が見込まれる伸びしろの大きな素材。オフィス用品や家電製品としてはもちろん、医療機器にも使用されている。

体温調整する相変換物質(PCM)を組み込んだ表面コーティング。 PCMはもともと航空宇宙材料で、ポリマーシェルの中に封入されて、固体と液体に状態変化することで過度の体熱を吸収して蓄え、身体が最も必要とするときに放熱するという効果がある。その過程で結果的にテキスタイル内部は適温状態を保たれるという高機能性素材。現在はベッドリネンや自動車内装品に使用さていれる。

成形時にソフトタッチな触感とメタリックの着色を同時に行ったプラスチック加飾成形品。表面のテクスチャー形状は金型で形成され、触感と色はフィルムに印刷された層が成型時の熱と圧力で樹脂に転写される仕組みでつくられている。成形後に塗装という2回の工程と比べてコスト削減が可能。用途としては、家電製品の外装や自動車の内装、おもちゃ、化粧品パッケージなどが挙げられる。

上記およびその他素材に関するお問い合わせは、マテリアルコネクション東京まで。ホームページはこちら