「坂田裕昭 吹きガラス」
ーー富山ガラス作家協会展2014より

「ななこ文様 フリーカップ」(吹きガラス H110/ W70mm)

ガラスは窯の中で1200℃で溶けている。その水あめのようなガラスを巻き取って膨らませたり、ねじったり、型に入れたりして作品をつくっています。作品をつくるうえで大事にしていることはガラスらしさ、自分らしさをどれだけ引き出せるかと言うこと。特有の透明感や色ガラス、金属箔による表現も好きで、よく使います。膨らませて内側から形をつくっていく技法はおそらく吹きガラスだけでしょう。そのためのびやかで自由な形をつくることができるのです。たくさんの方々に吹きガラス技法でつくった作品に触れていただきたいと思っています。

坂田裕昭/1994年阿佐ヶ谷美術専門学校卒業。06年富山ガラス造形研究所 研究科修了。96〜02年赤川硬質ガラス勤務。04年富山ガラス造形研究所造形科卒業。07年まで富山ガラス工房勤務。07〜09年あさひふるさと創造社 なないろKAN硝子工房勤務。09年よりフリーのガラス作家として活動開始。
http://www.geocities.jp/sakata_death/

この連載は、去る3月に六本木のアクシスビル地下1階シンポジアで開催された富山ガラス作家協会展2014「ガラスが繋ぐ、人、未来」に参加した9名の作家の皆さんに、ご自身の作品とコンセプトについて語っていただきます。

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