第23回
「うめきたフェスティバル2016」

こんにちは。お祭り大好き、コミュニケーターのくわちゃんです。近頃は雨の日も多く、蒸し暑い日々が続いていますが、ナレッジキャピタルは屋内の施設なので、雨の日の(もちろん晴れの日も)レジャースポットとしてはピッタリ。グランフロント大阪では、3月25日から4月3日の10日間、「うめきたフェスティバル2016」が開催されました。このフェスティバルをきっかけに、たくさんの方にグランフロント大阪、またナレッジキャピタルのことを知っていただけたと思います。今回は、一部ですが、「うめきたフェスティバル2016」で開催されたイベントをご紹介したいと思います。

まずは、本フェスティバルのはじまりを告げるオープニングです。国家戦略特区制度を活用し、道路を占用したパレード。LEDを仕込んだミニバルーンをコンピューター制御で幻想的に色を変えるなど、先端技術とメディアアートパフォーマンスがコラボレーションした、新しいナイトパレードです。演出を映像作家の石橋義正氏、テクニカルディレクターを大阪大学大学院准教授の安藤英由樹氏が担当してくださいました。

オープニングパフォーマンスとして、梅花女子大学チアリーディング部「RAIDERS」による演技と、四條畷学園吹奏楽部による演奏も披露され、華やかなフェスティバルの幕開けとなりました。

3月26日(土)は、うめきた広場のテントステージで「Knowledge Innovation Award 3rd.」の公開プレゼンテーション・最終選考回が開催されました。ナレッジキャピタルを拠点として生まれたプロダクトやプロジェクト、ワークショップやイベントなどのモノ部門・コト部門、次代を担う若者の就業意識の醸成や、想像力、創造力の向上を目的とした中学生アイデア部門、今年から新設した高校生アイデア部門で、自由で柔軟な発想に富み、かつ優れたアイデア作品の公開プレゼンテーションと結果発表が行われました。

中学生アイデア部門では、自分たちで工夫して作成したプレゼン用の道具を駆使し、自分の考える未来の職業について、時に笑いを交えながら、ユニークなプレゼンテーションが行われました。また、高校生アイデア部門では、自分の将来を考えながら、その仕事が今後どうなって行くのか、その仕事のトップランナーになるにはどうしたらよいのかを考え、プレゼンテーションが行われました。

モノ部門・コト部門では、ナレッジキャピタル内で活動している人々の新しい取り組みが紹介されました。TEDのようにプレゼンテーションを行う人もいれば、漫才のような掛け合いをしながらお話をする方もいて、それぞれ違ったプレゼンの仕方で、数分間のプレゼンに会場の方々もとても興味深く熱心に聞き入っていました。

また、さまざまな分野の第一線で活躍する方々に審査員を務めていただき、登壇者は各プレゼンテーションに関する意見や感想を直接聞くことができました。

実は今回、コミュニケーターも中学生と高校生部門の審査に参加しました。それぞれ個性豊かなアイデアを、ユーモア溢れる手法で表現しており、そのなかから数作品を選ぶのは大変困難なことでしたが、若いからこその柔軟な考え方を見て、とても感銘を受けました。コミュニケーターとしてもいい経験をさせていただきました。ということで、イノベーションアワードの当日、少しだけ壇上に上がった様子がこちらです。

そして、3月30日(水)からは、「うめきたフェスティバル2016」でコミュニケーターが関わったイベント、「うめきた未来ラボ」が開催されました。ナレッジキャピタルに関わってくださっている人々、そしてThe Lab.に展示してくださっている企業、大学、研究所の方々が、北館1階のイベントスペース「ナレッジプラザ」に集まり、最先端の製品、プロトタイプを展示し、来場者に体験して楽しんでもらうというイベントでした。

オーストリアのリンツ市にある世界最高峰のメディアアート機関「アルスエレクトロニカ」の特別展示もあり、来場者には、海外アーティストの展示もお楽しみいただきました。

こちらは香港のメディアアーティスト、エリック・シウ氏の作品で、ヒューマンカメラディバイス「Touchy」です。Touchyを頭部に装着しただけでは、目の位置にあるシャッターが閉まっており、視界が閉ざされたままの状態。しかし、人に触れることによってシャッターが開き、目の前の情景を見ることができます。うめきた未来ラボでは、Touchyを装着したシウ氏本人がナレッジキャピタル内を歩き回り、来場者と触れ合いながらコミュニケーションを取っていました。

「学生コミュニケーター」の活動も、うめきた未来ラボの目玉の1つでした。大阪大学、帝塚山学院大学、甲陽中学校の学生の皆さんが学生コミュニケーターとして来場者に展示物の説明をしたりと、日常のコミュニケーター業務を体験しました。学生コミュニケーターの皆さんからは、実際に来場者にいろいろな説明をするなかで、企業、大学、研究所の取り組みを知ることができ、それに対する来場者のさまざまな意見やアイデアを聞くこともでき、とても楽しかったという感想がありました。また、うめきた未来ラボには、海外からの多くの来場者がありました。

最後にフィナーレをご紹介します。天候が悪かったので、屋内のナレッジプラザでの開催でしたが、梅花女子大学のチアリーディング部「RAIDERS」の皆さんが、素晴らしい演技を再度披露しれました。また、うめきたフェスティバルで開催されていた「デカ顔マスクワークショップ」にご参加いただいた皆さまを交えてのダンスもありました。(文/コミュニケーター くわちゃん)

この連載は、ナレッジキャピタルのコミュニケーターの皆さんに、ナレッジキャピタルとその周辺についてのさまざまな話題を提供していただきます。