ミラノサローネ / ユーロルーチェ2017
「空気のように溶け込んでいく照明——ヴィビア」

        ▲「North」の新しいバージョン

スペイン、バルセロナの建築空間を意識したシンプルでミニマルなデザインを特徴とする照明メーカー、ヴィビア(Vibia)。インテリアからエクステリアまで、多様な空間や場所に対してフレキシブルな対応ができる照明プロダクトが発表されていました。

アリック・レヴィのデザインによる「North」シリーズに、ハイブリッドなフロアライトが加わりました。ベースと本体の支柱の間には極細のワイヤーが施され、床からまるで浮いているようにも見えるデザイン。ペンダント照明のようにも見えて、ヴィビアの広報担当は「Air-ly (空気のように軽やかで優雅)」な製品だと表現していました。「deconstruction(工事不要)」 をテーマとしていて、ホームユース市場へ積極的に展開されそうです。

▲「STRUCTURAL」

そして、同じくアリック・レヴィのデザイン「STRUCTURAL」。壁面の間接照明として活躍しそうなプロダクトです。LED光源部分はボックスの中に収められ眩しさをカットする構造。空間がシンプルでもデコラティブでも、それぞれに個性を与えそうな製品です。

         ▲「Tube」

「Tube」は岩崎一郎さんのデザインで、2015年にスタートしたというプロジェクト。岩崎さんは、「最小単位を構成することで『規則性と不規則性』『ミニマムとマキシマム』『ホリゾンタルとバーチカル』など、空間に合わせて、さまざまな表情をつくり出せる照明をデザインした 」と言います。単体でも集合でも組み合わせて使用でき、灯具の向きを変えることで、器具と配光が空間に動きを与えます。

         ▲「Tube」

垂直と水平のそれぞれのシーリングパイプが重なると地下鉄の路線図のようにも見え、「グラフィカルでしょう?」 と広報担当は話してくれました。

▲「Pin」

同じく岩崎さんデザインのブラケット照明「Pin」も発表され、ヴィビアの製品はどれも空間を選ばずシンプルで、今後は市場を拡大してくような予感です。