佐藤オオキ氏率いるデザインオフィス「nendo」が、ニューヨークの最東端であるクイーンズ地区に位置する「ノグチ美術館」にて開催される、イサム・ノグチの代表作のひとつである和紙と竹からなる変形提灯の照明シリーズ「Akari（アカリ）」のオマージュ展「Akari Unfolded: A Collection by YMER&MALTA」にて、新作となる照明「light-fragments」を展示する。

新作は、漢字の「明（アカリ）」という字が「日」と「月」という二つの要素で構成されていることから、「太陽の光や月の光を部屋にいれる」というコンセプトから生み出されたというストーリーや、イサム・ノグチ氏が「akari」を「光の彫刻」として考えていたという「Akari」誕生におけるエピソードから着想したデザインとなっている。

「太陽」としての光源と、その光を受け止めて発光する「月」という関係性を反映し、月が光っている時は太陽の存在が無いことから、光源を露出しないようなデザインとした。（nendo Webサイトより）とあるように、暗い中で浮かび上がる光の造形が特徴的な照明となっている。

展示期間はおよそ11ヶ月とゆとりのある展示となっているので、ニューヨークに訪れた際は足を運んでみてはいかがだろうか。（Photos：曽根原 健一）