グラフィックデザイナー・三木健による「りんごデザイン研究所」
大阪芸術大学の図書館内に開設

大阪芸術大学デザイン学科の基礎実習として、5年前にグラフィックデザイナーの三木健が考案した教育メソッド「APPLE」プログラム。今回、大阪芸術大学の図書館内に、そのプログラムを具現化した展示空間&研究室となる「りんごデザイン研究所」が2018年4月24日に開設された。

「APPLE」は、古代ギリシャの哲学者ソクラテスの「無知の知(私は知らないことを知っている)」という言葉を背景に、組み立てられた全15回のプログラム。”りんご”という誰もが知っているテーマを題材に、知覚と認識の違いを考えながら、五感で感じるりんご観察や、不自由さを通して知るりんごの豊富な色など、考え方、作り方、伝え方、学ぴ方といった 「デザインの学び方と学び方のデザイン」 を体験できる内容だ。

当施設では、これまで取り組んできた授業→講演→出版→展覧会といった国内外での活動が全て網羅されており、「デザインって何?」という素朴な質間から「デザイン・シンキングをどのように活用するのか?」など、オープン・エデュケーションを実践するシンクタンクの役割を担っていきたいという、大学の新たな取り組みの一つとなっており、同大学の学生以外にも、高校生や教員、企業など、一般にも広く公開していく方針となっている。End

▲参考)OSAKA DESIGN FORUM 2012 三木健 講演