アトリエ・オイ、寺田尚樹らが参画した新型ホテルが京都に誕生
「ENSO ANGO(エンソウ アンゴ)」

▲2018.05.22 アンゴホテルズ記者発表会にて
Photo by @soranoatelier

アンゴホテルズがプロデュースする、暮らしの文化を旅する人の”ディスパースト・ホテル”(dispersed hotel=分散型ホテルの意)として、京都に新型ホテル「ENSO ANGO(エンソウ アンゴ)」が誕生する。建築や内装などは、内田繁を継承する内田デザイン研究所のディレクションのもと、安藤雅信、安藤明子、寺田尚樹、日比野克彦、アトリエ・オイら、複数のクリエーターによる共同作業で人と出来事をつないでいく。

当ホテルは、京都の中心市街地、四条通と五条通にはさまれた麩屋町通、富小路通、大和大路通に建つ5棟のホテルの総称。5棟は、町に溶け込む共通のシンプルな外観をもちながら、それぞれ異なった施設と客室タイプをもち、それぞれ異なったクリエーターがオリジナルな環境をつくりあげたもの。

各棟は、入口のシンボルである手水(ちょうず)から家具や室内装飾まで、それぞれの分野で個性を発揮したアートとデザインのつまったユニークなホテルとなっている。

ENSO ANGO 麩屋町通 I・・・安藤雅信(陶作家)

▲外観 デザイン:内田デザイン研究所(稲垣留美、成川秀一) + 安藤雅信

百草(ギャルリももぐさ)主宰で陶作家の安藤雅信氏が装飾に携わった麩屋町通Iは、典型的な京町家スタイルの奥に細長い小型の敷地で、ENSO ANGOの最も基本的な形をもった棟だ。エントランスを入ると小さなフロントがあり、奥へと向かう廊下には、安藤雅信氏の陶芸作品をギャラリーのように配置。奥には、自然光と作品のちりばめられた坪庭に面して、落着いたラウンジが配置され、外から隔離されたプライベート感のある空間となっている。

▲レセプション デザイン:内田デザイン研究所(稲垣留美、成川秀一) + 安藤雅信

氏のファンのみならず、多くのゲストはその世界観に包まれる空間を演出。作品の一部は購入することも可能となっており、まさに「ギャラリーのようなホテル」と言えるのではないだろうか。

▲客室 デザイン:内田デザイン研究所(稲垣留美、成川秀一) + 安藤雅信

ENSO ANGO 麩屋町通 II・・・内田デザイン研究所(建築・インテリア・家具デザイン)

▲レセプションロビー デザイン:内田デザイン研究所(稲垣留美、成川秀一)

ENSO ANGO 最大の床面積をもつ麩屋町通 II は、内田デザイン研究所によるもの。唯一、茶室や立礼、畳の空間がある ”和 ”の文化と調和した棟となっている。中庭を臨むロビーに配置された立礼と茶室は世界の美術館にもコレクションされている内田繁のオリジナルデザインだ。

▲ラウンジ デザイン:内田デザイン研究所(稲垣留美、成川秀一)

また、”Tatami Salon”と呼ばれる畳の部屋は、禅やマインドフルネスなどの講座や京都の文化など多目的に利用できる空間。和風庭園を臨むジムも黒を貴重とした落着いた現代的な和のイメージで構成され、日本文化の精神性とホテル空間の調和を図っている。

▲Tatami Salon デザイン:内田デザイン研究所(稲垣留美、成川秀一)

ENSO ANGO 富小路通 I・・・日比野克彦(アーティスト)

▲外観 デザイン:内田デザイン研究所(稲垣留美、成川秀一) + アート 日比野克彦

アーティストの日比野克彦が装飾を手がけた富小路通 I は、「食」のさまざまなスタイルを通して、交流やコミュニケーションの機会に富んだ棟だ。テラスに面したゲストキッチンは、アイランドキッチンとダイニングテーブルを備え、グループや家族単位で使用することができるパーティー用キッチンスペースになっている。

▲ゲストキッチン デザイン:内田デザイン研究所(稲垣留美、成川秀一) + アート 日比野克彦

また、氏が直接描いた壁画があるラウンジには、プロ使用のカウンターキッチンが設置され、ゲスト用のおばんざい教室からプロの料理人によるプライベートディナーまで、さまざまな食のイベントが催される予定だ。

▲ラウンジ デザイン:内田デザイン研究所(稲垣留美、成川秀一) + アート 日比野克彦

ENSO ANGO 富小路通 II・・・アトリエ・オイ(デザイナー)

▲外観 デザイン:内田デザイン研究所(稲垣留美、成川秀一) + アトリエ・オイ

富小路通 II は、建築からプロダクトまで幅広く活躍するスイスのデザイングループ、アトリエ・オイが、日本で初めて関わった空間デザインとインスタレーションとなる棟。

▲ラウンジ デザイン:内田デザイン研究所(稲垣留美、成川秀一) + アトリエ・オイ

空間テーマを「陰影」に絞り、和傘の技を応用した影の美しい照明器具や清水焼きをアレンジした棚、さらには京都の技と彼らが日本でデザインした家具や照明や装飾品など、彼らなりの多彩な「日本」を表現。

▲客室 デザイン:内田デザイン研究所(稲垣留美、成川秀一) + アトリエ・オイ

また、この棟にはENSO ANGOで唯一のレストランがあり、朝食からディナーまで、多くの人々が交差し、コミュニケーションする「交流」の場を担う。

▲レストラン デザイン:内田デザイン研究所(稲垣留美、成川秀一) + アトリエ・オイ

ENSO ANGO 大和大路通 I・・・寺田尚樹(建築家・デザイナー)

▲外観 デザイン:内田デザイン研究所(稲垣留美、成川秀一) + アート 寺田尚樹

建築家でありデザイナーの寺田尚樹氏が装飾を手がけた大和大路通 I は、最も小さな棟ながら、祇園にほど近く、最も繁華街に沿った立地を活かし、便利に宿泊できるモダンでミニマルコンセプトな棟だ。客室は、コンパクトながらも機能的な構成されている。

▲客室 デザイン:内田デザイン研究所(稲垣留美、成川秀一) + アート 寺田尚樹

1階には外部の人も気軽に利用できるバーを備え、街とのつながりも重視した設定となっている。また室内には、MoMAをはじめ海外の美術館まで幅広く評価されている氏の作品をちりばめ、さりげないユーモアを表現した。

▲バー デザイン:内田デザイン研究所(稲垣留美、成川秀一) + アート 寺田尚樹

ユニフォームデザイン・・・安藤明子

ユニフォームのデザインは、安藤明子氏が手がけた。「周囲に暮らす人々の行き交う町の風景に溶け込むこと。生活着に近い着心地と、お客様に対する礼節も兼ね備えること」を重視したというように、リラックス感を感じさせつつも、シックな印象を与えるデザインとなっている。

▲百草主宰の安藤明子氏によるユニフォームのデザイン。ホテルの姿勢を表現したデザインとなっている。
Photo by @soranoatelier

開業日は、2018年10月15日(月)を予定している。新しいホテルの形が、国際色豊かな京都の街でどのような評価を得られるのか、今から注目だ。End

ENSO ANGO(エンソウ アンゴ)

開業予定日
2018年10月15日(月)
詳細
http://www.ensoango.com/