ソニーがロボット工学の石黒浩教授を招聘
調理とデリバリーというテーマで外部連携のネットワーク化を推進

▲Photo by Franck V. on Unsplash

ソニーは、ロボット工学領域で顕著な業績を挙げている、大阪大学大学院基礎工学研究科システム創成専攻の石黒浩教授を、2018年7月より「ビジティング・シニア・サイエンティスト」として招聘することを発表した。

石黒氏は、様々なアンドロイドやロボットを通じて、心理学や医学の知見に基づき人間の社会的行動や心的状態にもたらす影響の研究などを推進。今後、AIやロボットが人々の日常生活に溶け込むために、技術的・機能的な側面のみならず、心理的・社会的関係性の側面が調和したデザインも重要になるとしている。

ソニーは、AIとロボティクスの領域において、調理とデリバリー(配達・配膳)というテーマで外部連携のネットワーク化を推進している。2018年4月からは、米国カーネギーメロン大学との共同研究を開始しており、石黒氏の招聘もこのネットワーク化の一環として実施するもの。

今後、石黒氏の高い専門性と知見に基づく助言を通じて、人間の心理や社会的関係性を考慮したロボティクス領域の研究開発が、この連携のネットワークにおいて加速することを目指している。End