千葉工業大学・未来ロボット技術研究センターと山中俊治氏が
搭乗型・知能ロボット「CanguRo」を企画・開発

▲Photo: Yusuke Nishibe

千葉工業大学・未来ロボット技術研究センター「fuRo」とプロダクトデザイナー・山中俊治氏が、変形する搭乗型・知能ロボット、RidRoidシリーズの「CanguRo」を企画・開発した。

シリーズ名であるRidRoidは、Ride(乗り物)とRoid(ロボット)を合わせたもの。また、CanguRoは、イタリア語のカンガルーを意味する「Canguro」と前述のRoidから成る。

CanguRoは、かつて人にとって乗り物だった「馬」をコンセプトに、現代の最新ロボティクス、AI技術をプロダクトデザインで融合させることで生まれる未来の機械生命体を目指した。

▲Photo: Yusuke Nishibe

普段は主人に寄り添うパートナーロボットであり、移動の際にはトランスフォームする。乗り主の身体機能を拡張する人機一体の乗り物となる。

ロイドモード(ロボット)時は、ショッピング等をサポートしたり、友人・家族とのコミュニケーションロボットにもなる。遠方にいても、スマートフォンやタブレットPCで呼び出すと、fuRo独自のSLAM技術である「scanSLAM」により、指定の場所まで完全自動操縦機能で迎えに来てくれる。

また、主人が移動をしたいときには、ライドモードに自動で電動変形(トランスフォーム)。一旦、ライドモードとなるとCanguRoは、乗り主の身体の一部となり移動をサポート。旋回するときには、CanguRoが自らのボディを変形させ姿勢を傾けながら旋回。それはあたかもスキーでスラロームを滑るかのような身体一体感だ。

▲RidRoid CanguRo
Movie:Kaoru Imafuku

さらに、CanguRoの本体には、移動速度に応じたCanguRoのハートビートの鼓動により、搭乗者が移動スピードをサドルの振動を通じて身体全体で直感的に感じ取ることができるボディソニックスピーカーを内蔵。ハンドルの力覚フィードバック機能で、旋回時の回転半径もリアルタイムで “体感”することが可能になっている。

▲Photo: Yusuke Nishibe

「人機一体感」を作り出すために実装されたこれらの体感機能により、ひとたび、CanguRoに乗ると、移動機能と感覚機能が拡張された感覚を味わえるはずだ。End

▲Photo: Yusuke Nishibe