▲The unspeakable openness of things（2018）

中国・北京にあるRed Brick Art Museumで2018年3月から開催されている芸術家オラファー・エリアソンの展覧会「Olafur Eliasson: The unspeakable openness of things」は、2018年8月12日（日）でその幕を閉じる。

▲Map for unthought thoughts（2014）

本展は、エリアソンによる大規模な没入型インスタレーション、彫刻、紙作品で構成され、同館の8つの展示室、庭園、円型ホールで展開される大型の展覧会。各スペースでは、光、霧、影、水、幾何学、ゆらめきなどの自然現象で満たした環境が構築されている。

▲Water Pendulum（2010）

展覧会のタイトル「The unspeakable openness of things（言葉を超えた物事の開放性）」は、イギリスの環境哲学者ティモシー・モートン（Timothy Morton）が芸術について説明する際に使うフレーズであり、エリアソンの作風と強く共鳴するものだ。

▲The Blind Pavilion（2003）

エリアソンは、「芸術が言語の領域内とそれを超えどのように存在するのか」ということについて、「芸術作品の形が現れる以前に、はっきりと把握できない感覚がある。それが芸術のプロセスに流れ込み、完全には表現できないものとして完成作に残存している」と述べている。