フランク・ロイド・ライトが設計した「David and Gladys Wright House」
サザビーズインターナショナルリアルティで約14億円の価格で販売中

世界中で高級不動産の取り扱う「サザビーズインターナショナルリアルティ(Sotheby’s International Realty)」は、アメリカ・アリゾナ州フェニックスにある「David and Gladys Wright House」の販売を公表した。

この家屋は、アメリカの建築家フランク・ロイド・ライト(Frank Lloyd Wright)が彼の息子夫妻のために1952年に建てたもの。ライトが設計した3つのらせん形の建築物の1つで、ニューヨーク市にあるソロモン・R・グッゲンハイム美術館の前身であると考えられている。

フェニックス市近郊のアルカディア地区に建つこのコンクリートブロック造りの家は、約5.9エーカー(約2万4000平米)の敷地内にあり、間近にはキャメルバック・マウンテンの壮大な景色が広がっている。ベッドルームが3つある床面積約2200平方フィート(約204平米)の母屋は、すでに改修した箇所のほかに、構造や電気設備などさらなる改修が必要。

今回の売り出しでは、ライト氏がデザインした「マーチバルーン」を再現したカーペットがリビングルームに敷かれており、ダイニングテーブルとチェアも備え付けられている。また、ベッドルーム1つを備えた床面積約360平方フィート(約33平米)のゲストハウスは、最近改修したものだ。

注目の価格は、なんと1295万米ドル(日本円で約14億3648万円)。住居を買うというよりも、歴史的建築物を買うというほうが正しいかもしれない。End