世界的な人気を誇る風景写真家マイケル・ケンナの日本初回顧展
代表作から初公開作品まで45年の活動の集大成

▲White Bird Flying, Paris, France. 2007 All Photographs © Michael Kenna / RAM

世界屈指の風景写真家として知られるマイケル・ケンナ(Michael Kenna)の日本初の回顧展が、2018年12月1日(土)から2019年1月27日(日)まで、東京都写真美術館で開かれる。

▲Kussharo Lake Tree, Study 2, Kotan, Hokkaido, Japan. 2005

これまで開催した個展は約450回、出版した写真集は約70タイトルにも上る、世界で圧倒的な人気を誇るカリスマ的存在だ。崇高な美意識と独特のコンポジットのなかで、移ろう自然の神秘と多様な文化への憧憬を、時には長時間露光を駆使して一葉の写真に焼きつけていく芸術性が高く評価されている。

また、美しい風景描写のみならず、原発や廃れゆく工場地帯などの数々の社会的なテーマにも取り組んでおり、1988年からは約12年の歳月をかけて、ナチスドイツの強制収容所跡28カ所の撮影も敢行した。

▲Chariot of Apollo, Study 1, Versailles, France. 1988

本展では選りすぐりの代表作100点に加えて、被写体に「人物」を選んだ新しい試みとして日本の古い家屋で撮影したヌード作品などの日本初公開の作品も披露。すべて作家自身が暗室でプリントした約165点のオリジナルで構成され、孤高の写真家の芸術性と社会的側面に触れることのできる、45年の作家活動の集大成を見る貴重な機会となりそうだ。

12月1日(土)には同氏が来日、講演会およびサイン会を開催するのも見逃せない。End

▲Taushubetsu Bridge, Nukabira, Hokkaido, Japan. 2008

マイケル・ケンナ写真展
MICHAEL KENNA : A 45 YEAR ODYSSEY 1973-2018

会期
2018年12月1日(土)~2019年1月27日(日)
開館時間
10:00~18:00(木・金は20:00まで)
休館日
月曜日休館 
ただし12月24日、1月14日は開館、翌12月25日、1月15日は休館
年末年始:12月29日(土)~1月1日(火)休館
1月2日(水)、1月3日(木)は11:00~18:00開館
12月28日(金)、1月4日(金)は10:00~18:00開館
会場
東京都写真美術館
入場料
一般:1,000円(団体800円)/学生:800円(団体640円)/中高生・65歳以上600円(団体480円)/小学生以下、都内在住・在学の中学生および障害をお持ちの方とその介護者は無料/第3水曜日は65歳以上無料
主催
RAM/ギャラリー・アートアンリミテッド

マイケル・ケンナ講演会およびサイン会

日時
2018年12月1日(土) 14:00開場、14:30開演
チケット
当日10:00発売(参加費500円、自由席・入場整理番号付)定員190名
詳細
https://topmuseum.jp/