隈研吾が設計を手がけたスターバックスが台湾花蓮市にオープン
輸送コンテナを用いた斬新なデザイン

台湾スターバックスは、リサイクル輸送コンテナで建設した店舗を、アジア太平洋地域で初めて同国東部の花蓮市にオープンさせた。「Nanbin Road(南濱路)」を走る旅行者に便利なドライブスルーであると同時に、店舗構造にコンテナを29個も使っており、同社の30年にわたるサステナビリティの取り組みを受け継ぐものでもある。

床面積320平米・2階建てで、ユニークな外観デザインは、福岡のスターバックス太宰府天満宮表参道店や、オープンを控える東京・中目黒のStarbucks Reserve Roastery Tokyoを手がける著名な建築家・隈研吾が担当。

同氏がデザインにコンテナを使用したのは初めてで、コーヒーの木の葉に着想を得つつ、そこに中国の伝統的な建築構造の「アーチ」を融合させた。コンテナは積み重なるとかなり高さがある空間が生まれ、建築全体に設置されたさまざまな天窓からは自然な陽光が差し込む。

この幾何学的な空間には花蓮の文化的なバイタリティがあふれ、明るくカラフルな壁画はこの地に長く住んできた原住民・アミ族を象徴。

室内はコンテナが暖かく快適な座席エリアを形成。コンテナの端からは美しい山脈の景色を楽しむことができ、もう一方の端にはコーヒーにまつわる話を語るグラフィックが飾られている。

スターバックスは持続可能な店舗の建設に取り組んでおり、近年では世界中で持続可能な店舗の設計、建設、運営の枠組みとなる「Starbucks Greener Stores」構想を発表している。End