ハイパーループが2019年内に実現!?
Hyperloop Transportation Technologiesが開発中の車両
「Quintero One」を公開

アメリカの実業家イーロン・マスクが構想した次世代交通システム「ハイパーループ(Hyperloop)」。2013年の公表以来、同システムの実用化を目指して開発を手がけるアメリカの企業Hyperloop Transportation Technologies(HTT)はこの度、スペインで開発中の車両「Quintero One」をメディアに公開した。

この構想は、都市の過密や渋滞、公害という世界中の大きな問題に対して、ハイパーループによる超高速輸送を実現することで一挙に乗り越えようとするものだ。

同社の目標はモビリティの未来を構築すること。ハイパーループシステムの実用化に向けて、最先端のチューブ内輸送システムを開発中。広大な距離を横断して人々と都市を驚異的なスピードでつなぎ、人間の移動に真の革命を起こそうとしている。

本システムの構築に向け、同社は、6つの大陸から卓越した経験をもつ800人以上の専門家チームを結成。大手企業や大学と連携し、主要産業の何十年にもわたる工学・製造の知識を活用している。

また、同社の技術はすでに27件の特許を取得、高い交渉段階において8つの政府合意を取りつけ、世界各地でR&Dセンターの建設や多様なフィジビリティスタディを展開している。

公開された車両だが、デザインはロンドンに本拠を置くPriestman Goodeが担当。製造工程では「Vibranium」と呼ばれるカーボン複合素材が使われているそうだ。また、HTTは2019年には開業する可能性も示唆している。

▲How We Built the World’s First Hyperloop Passenger Capsule

今後、フランス・トゥールーズの施設でさらなる調整を続ける模様。ハイパーループの実用化がいよいよ現実味を帯びてきたようだ。End