NASAがインドネシア大津波の被害状況を衛星データで分析
被害地域を特定し迅速な物資供給に貢献

インドネシア・スラウェシ島で2018年9月28日(金)に発生したマグニチュード7.5の地震と、これに続く大津波は多くの犠牲者を出し、大きな被害の爪痕を残している。

この度NASAが発表したマップは、同機関のAdvanced Rapid Imaging and Analysis(ARIA)チームが作成したもので、この地震による被害の程度を示している。赤い枠で囲った約42×44マイル(67×70km)のエリアをカバーしており、それぞれのピクセルは約33ヤード(30m)を測定。

黄色が赤色になると、地表面の著しい変化、もしくは地震や津波で起きた被害が大きくなっていることを示している。

衛星データの事前検証は、地元メディアの情報や写真と比較し、the Earth Observatory of Singaporeの協力で行われた。データは密集した森林ではあまり正確ではないが、この画像により、政府や担当者が大きな被害を受けた地域を特定し、それに応じて物資の分配に役立てることができるという。

犠牲者が地上にいてはわからない被害状況を的確に判断してくれるこのマップは、多方面で活躍してくれるだろう。End