現代切り絵アーティスト・小島奈保子の新作「Shiro」
2018年10月にバンコク・アート・アンド・カルチャー・センターで公開

現代切り絵アーティスト・小島奈保子は、バンコク・アート・アンド・カルチャー・センターで新作の切り絵彫刻「Shiro」を2018年10月に公開した。

本作は、実物大のシロナガスクジラを2枚の和紙のシートで表現。日本の切り絵技術の限界に挑んだ手作りのコンセプトアートで、制作には約1年をかけた。アートとデザインのコミュニティにはインスピレーションの源となる作品だろう。

大きさは32mで、小島にとっては過去最大の作品。自然に着想を受け、正確な描写を心がけた。

紙を固定するのにナイロン糸を使って天井の格子に取りつけ、巧妙なデザインと重力を用いて1枚の紙を3Dオブジェに仕上げた。

「私は子どもの頃、草の上にあおむけになって寝転んで、花の下側を描画しました。隠された美しさを発見したとき、私たちは体を置き去りにして、自分自身やオブジェ、環境をすべて1つの素敵な啓示とみなすのだと考えています」と小島は述べている。End