ホンダリサーチインスティチュートUSAが新構想案
「Curious Minded Machine」を発表
好奇心を持つロボットが誕生する!?

自動車メーカー・ホンダの研究所であるホンダリサーチインスティチュートUSAは2018年10月25日(木)、「Curious Minded Machine」と呼ばれる新しいイニシアチブを発表した。

これは、人間的で好奇心に満ちた方法で継続的に学習するロボットまたはシステムをデザインするもの。好奇心旺盛なロボットは、生涯学習者として、追加トレーニングを受けることなくスキルの幅を広げることができるという。

アメリカ・シアトルにあるワシントン大学(University of Washington)では、同研究所と協力した3つのチームのうちの1つが主導して、好奇心に隠されたメカニズムを探究し、人工認知の分野での発展を追求。同大学主導のチームは、好奇心の数学的モデルを作り出すために、今後3年間で270万ドル(約3億290万円)の提供を受ける予定だ。

「私たちの好奇心モデルを使えば、ロボットが現在のタスクとは関係のない新しい情報を得られるようになるのです」と、同大学Paul G. Allen School of Computer Science & EngineeringMaya Cakmak助教授は語っている。

「人型ロボットが配達から戻る途中で別の道を通ることもありえるのです。アームロボットが現在のタスクとは関係がないモノで「遊ぶ」可能性もあります」。

このチームによれば、好奇心旺盛なロボットは、常に変化するタスクを実行できるロボットを作るための第一歩となる。未来の介護ロボットは、患者のニーズの変化を満たすように仕事を調整できるかもしれない。End