三井不動産グループのテレビジョンセンター再開発計画が竣工
日系企業として最大規模となるロンドンでの都市開発

三井不動産は、イギリスの子会社「Mitsui Fudosan UK(英国三井不動産)」を通じて2015年11月より開発してきた、ロンドンの「テレビジョンセンター再開発計画(第1期)」が、2018年11月に竣工したと発表した。

同グループは、2012年7月に英国公共放送局 BBCから土地と建物を取得。2015年6月にBBCから取得した近隣の「ホワイトシティプレイス再開発計画」を合わせた敷地面積(約1,338,000sf・約124,000㎡)および計画総延床面積(約4,263,000sf・約396,000㎡)は、ロンドンの日系企業の都市開発としては最大規模になるという。

同計画は、ロンドン市ウエストエンドから西に約6㎞のエリアで実施。インペリアルカレッジの新キャンパスや大型ショッピングセンター「ウエストフィールド」の開発も進むなど、ロンドンを代表する再開発エリアのひとつだ。デザインは、建築事務所 Allford Hall Monaghan Morris(AHMM)が担当した。

BBCのスタジオやオフィスなどとして利用してきた建物を住宅、オフィス、ホテル、レストラン、映画館などが入るミクストユースの複合施設へ再生。特徴的な建物全体の形状や一部のディテールを残しつつ建物デザインに取り入れ、イギリスの遺産に新たな魅力・価値を創出することを目指した。

再開発による街の魅力向上により、分譲住宅の約9割が成約、オフィスは満室稼働し、テナントであるソーホーハウスが運営するホテルも高稼働となっているそうだ。また、2期には更に分譲住宅を中心とした計画が進められる予定だ。End