nendoがコクヨの新しい接着用品ブランド「GLOO」のデザインを担当
「貼る」機能をもった商品を統一ブランド化するプロジェクト

佐藤オオキ率いるデザインオフィス nendoは、コクヨの新しい接着用品ブランド「GLOO」のデザインを手がけた。これは、これまでコクヨが個別ブランドとして展開してきた、のり・接着剤・テープカッターなどの「貼る」機能をもった商品を統一ブランド化するプロジェクトだ。

2019年1月から発売されるGLOOは、商品開発に約3年を費やしたという。「使われていないキャップはどこに置かれているのか?」「本当に従来の形が手に持ちやすいのか?持ち運びがしやすいのか?」といった、使う人の細かなストレスを丁寧に抽出、整理し、その解決策としての形状を考案。

本体はマットホワイトで仕上げ、ロゴや記載事項はライトグレーで小さく印字することで、デスクに置かれた際のノイズを最少化している。

また、ワンポイントで使用される色は、「グレー=スタンダード」「赤=強粘着」「水色=貼ってはがせる」といった機能を示すもの。この機能色はパッケージデザインにも適用、従来の過剰な表現を避けつつ、ピクトグラムや簡潔な説明文を用いて、シンプルで丁寧な表示になっている。

そして、貼ることに煩わしさを感じさせず、貼る過程を楽めるように、「貼っている最中」の様子を表したアクセントを、ロゴやパッケージの右上のカドにあしらっているのもポイントだ。End