Zaha Hadid Architectsらがオスロの地下鉄新線の2駅を設計
フィヨルドが作り出した⾃然を表現

▲Fornbuporten Arena Station Platform (north end) render by VA

Zaha Hadid ArchitectsとノルウェーのA_Labは、オスロの地下鉄Fornebubanen新線に開設予定の6つの駅のうち、Fornbuporten駅とFornebu Senter駅の設計コンペに勝利したと発表した。

ヨーロッパでもっとも急成⻑している都市の1つであるオスロ。北、東、⻄の⼭々と南にあるオスロ・フィヨルドに囲まれた同市の⼈⼝は100万⼈を超える。

▲Fornbuporten Arena Station South Entrance render by VA

▲Fornbuporten Arena Station South Entrance render by VA

この自然に影響を与えずに、オスロのFornebu半島にあるかつての空港を再開発、6000戸の新築住宅からなるコミュニティを構築、最大2万5千件の雇⽤創出を行う公共、文化、企業事業を展開する計画だ。

▲Fornbuporten Arena Station North Entrance render by VA

Fornbuporten新駅の両端の入口には、地上に2つの市民スペースを設置。南側では、層状になったパビリオンと公共広場が周囲の都市の幾何学的構造を拡張。北側には、コミュニティパークの自然の風景のなかに楕円形のキャノピーを配置する。

こうしたコントラストはプラットフォームに沿って地下にも続く。両方のエントランス・パビリオンは、つねに変化するオスロの空のように多様で散乱する光のスペクトルを放っている。また、駅構内の環境照明も、乗客の幸福感を⾼めるために時間帯に合わせて変化するという。

▲Fornebu Senter Station East Entrance render by VA

数千年にわたって浸食されたノルウェーの山岳風景やフィヨルドに触発されたFornebu Senter新駅のデザインには、⼈の流れを促す峡⾕や空間が刻み込まれている。この氷河の景観というコンセプトを反映して、地上の公共広場は駅の両端の入口に向かってなめらかに形を変え、新しいコミュニティのための会合場所となるだろう。 End