中国の招商銀行が深圳に新本社ビルを建設
担当した建築事務所 Foster + Partnersが設計案を公開

ロンドンの建築設計事務所 Foster + Partnersは、中国・深圳に建設される招商銀行(China Merchants Bank)のビル設計案を公開した。

この新しいグローバル本社ビルは、深圳で同銀行の成長する存在感を示すものだ。同市で新たに作られるSuper Headquarters地区で最初に承認された建物で、350mのオフィスタワーには13,000名の有能な社員がひとつ屋根の下で活動する。

また、同ビルの横には高さ180メートルの高級ホテルとオフィスを兼ね備えたタワーが建てられ、文化施設、商業施設をもち、ウォーターフロントには緑でつながるなど、深圳湾エリアの中心的建築になることが期待されている。

床面積31万平米のオフィスタワーには、両側をオフセットコアで支えた支柱のない幅の広いフロアを設けている。このユニークな構造ソリューションはオフィススペース設計で最大限の柔軟性を発揮し、地上レベルで建物を持ち上げることで屋外とのシームレスな接続を構築。

ガラス製のファサードは風の吹きおろしを注意深く避け、歩行者が一階のオープンスペースで快適に過ごせるように設計。店舗や飲食店が並ぶ緑の広場はウォーターフロントに続き、建物の北側は地下鉄に直結するという。

ポディウム層にはアートギャラリー・エリアがあり、スポーツ・フィットネス施設も併設。最上階は銀行の顧客や一般の人々を招き入れるフロアで、4階分の高さのアトリウムを囲んでおり、深圳湾を背景にエグゼクティブミーティングエリアやダイニングエリア、ギャラリーやイベントスペースも設置。

また、太陽光の集熱を減らし、雨水利用システムは水需要の最大70%を満たすそうだ。End