2015年に行われた雑誌の座談会をきっかけに、国内カーメーカー8社のインテリアデザイナーとCMFデザイナーによって立ち上げられたJAID（Japan Automotive Interior Design）。“オールジャパン”　から生まれる新しい「日本の内装」につながる活動を目指し、企業の枠を超え、楽しみながらユニークなオープンクリエイションを行ってきた。自動運転によるクルマの変革期だからこそ、「これからクルマはインテリアだ！」という強い想いがそこにある。

▲JAIDでは、年数回のイベントやワークショップなどを開催。企業の枠を超えて積極的な意見交換を行ってきた。

そのJAIDが、クルマの素材でよく使われる値段の単位「kg単価」をテーマとする企画展を開催する。デザイナーの発想力によって「kg単価」をどこまで価値のあるものに仕上げることができるか。最新の3Dプリンターを駆使した、時間や空間、物質を飛び越えた作品によって、カーインテリアデザインの魅力を伝えていく。

▲日産自動車のカラーデザイナーによる「TANPOPO」。3Dプリンターよって300本近い綿毛を持つ。直径は1m以上あるが、重さは1kg。

▲トヨタ自動車のCMFデザイナーによる「CMF burger」。クルマの内装で使われる独特な表面テクスチャーとコーディネーションを応用した。会場では実際に手に取り、数種類の組み合わせを体験できる。