ロンドン・バービカンに建設予定の「Centre for Music」
Diller Scofidio + Renfroが設計案を公開

ニューヨークを拠点とする建築設計事務所 Diller Scofidio + Renfroは、ロンドンに建設予定の「Centre for Music」の設計案を公開した。

この音楽ホールは、同市東部にあるバービカン(Barbican)に建設されるもの。コンクリートの外壁が特徴的な既存のバービカンセンターとは対照的な、ゆったりとして明るい公共スペースが目を引く。世界レベルのコンサートホールのほか、要望が強かった学習スペースや福祉スペースを提供するという。

同センターは、既存のロータリーを改修してバービカンの複合施設の南端に新たな土地を開き、都市の可能性を提示している。ホールの周囲の空間は歩行者専用の広場となり、シティ・オブ・ロンドンの新たな文化の発信拠点「カルチャーマイル(Culture Mile)」の南の玄関口にもなる。

地上からつづく劇場の階段はバービカンの特徴的な歩道橋に接続し、循環的なネットワークに組み込まれる。建築は、さまざまなボリュームを積み重ね、上部へ向かって次第に細くなるデザイン。多目的ホワイエ、教育活動やサポートプログラムも行えるコンサートホール、商業フロア、そして最上階にはくつろいで音楽を楽しめる小ホール「Coda」を設置。

Centre for Musicの中核となるコンサートホールは、最大で2,000人を収容できる親密で包み込むような空間として設計されている。2023年までの完成を目指しているそうだ。End