シカゴの文化遺産と未来へのビジョンを反映した
SOMのシカゴ・オヘア国際空港新ターミナル設計案

▲Image © SOM

現在、シカゴ・オヘア国際空港の新ターミナル設計に向けてコンペティションが行われている。シカゴ市長 Rahm Emanuel指揮のもと、5組のファイナリストの作品が公式サイトで紹介されている。

そのうちの1組である地元シカゴの建築設計事務所 Skidmore, Owings & Merrill(スキッドモア・オーウィングズ・アンド・メリル、SOM)は今回、Ross Barney ArchitectsおよびArupと共同で同コンペに参加。

公開された設計案では、サステナビリティ、乗客体験の向上、空港運営の強化を重視。同空港のIATA空港コード「ORD」の由来となり、かつての空港名「Orchard Field(果樹園)」というオヘアの歴史にインスパイアされた新ターミナルは、シカゴの文化遺産と未来へのビジョンを反映した明るさに満ちた空間とアメニティが特徴となっている。

ターミナルに入ると、乗客の前には2層分の高さがある開けたスペースが広がり、目線はチェックインカウンターやセキュリティエリアを通り抜けて隅々まで届く。天窓からは全体にわたり均質な拡散する光があたるので、建物の環境への影響を軽減。

▲Image © SOM

世界各地の旅行者のニーズを満たすように設計された、ターミナルの店舗やレストランが集まる「Neighborhood」は、ウィッカーパーク、ピルセン、リトルイタリー、アンダーソンヴィルといったシカゴ市内各地からショップ、レストラン、エンターテインメントが集まり、同市の食べ物とアートシーンを味わうことができる。End