2019年はCO₂濃度が例年よりも速く上昇
エクセター大学の教授が予測を発表

▲Photo by Agustín Lautaro on Unsplash

始まったばかりの2019年だが、早くも例年よりも速いCO₂濃度の上昇が見込まれているという研究が発表された。

イギリス気象庁Hadley Centreエクセター大学で教授を務めるRichard Betts氏は、「1958年以来、ハワイのマウナロア天文台でのモニタリングでは、大気中の二酸化炭素濃度は約30%の増加を記録しました」と述べている。

「これは化石燃料による排出、森林伐採、セメント製造工程が原因で、過剰なCO₂の一部を取り込む自然の炭素吸収がなければ、この増加はさらに大きくなったはずです。今年はこの炭素吸収が比較的弱いと予想しており、過去最高の人為的な排出量となって、その影響は昨年よりも大きくなるでしょう」。

毎年の太平洋の気温の変動に関連した気象パターンは、陸地の生態系が取り込む二酸化炭素の量に影響を与えるのだとか。熱帯太平洋が暖かくなるにつれて多くの地域が暖かく乾燥し、植物が成長能力とCO₂の吸収能力を制限されてしまうのだ。また、太平洋が涼しいときには、これと反対の現象が起こることになる。

さらに同教授は、「大気中のCO₂を示すマウナロアのグラフは美しいようにも見えますが、気候への人為的な影響をはっきりと示しています。月ごとの数値では、北半球では二酸化炭素の濃度が季節的な植物の成長と衰退にともなって増減するため、地球が「呼吸」しているように見えます。しかし、毎年のCO₂は前年よりも高く、人間が大気中へのCO2放出をやめるまでこのサイクルは続くでしょう」と解説している。End