ミレニアル世代はどの年代のヒット曲を好む?
ニューヨーク大学が調査結果を発表

▲Photo credit: mactrunk/Getty Images

アメリカのミレニアル世代がどの時代のヒット曲を好んでいるか、という研究がニューヨーク大学から発表された。

たとえば、ミレニアル世代のヒット曲の知識は、1960年代から1990年代にかけての40年間で比較的安定しているが、2000年から2015年までは前の時代よりも全体的に高い知識があるものの時間が経てば急速に減少するそうだ。

この研究にはニューヨーク大学を含む20歳前後の643人の学生が参加。サンプルとなる152曲から7曲をランダムに提示して、5秒、10秒、15秒の抜粋を流し、その曲がわかるかどうかを調査した。

楽曲は、1940年から1957年のビルボード「Top 100」の1位のものと、1958年から2015年までのビルボード「Hot 100」の1位のものが選ばれた。

その結果、記憶のまとまりには3つの異なる段階があることがわかった。第1段階では21世紀の楽曲の知識は急激な低下が見られ、2015年から2000年にかけて年々はっきりと減少。第二段階は、1960年代から1990年代にかけて安定、顕著な減少は見られなかった。第3期は、第1期と同じく1940年代から1950年代にかけてより緩やかな減少が見られた。

もちろん、人の好みもあるだろう。それでも、特定の曲を知っている可能性とこうした曲のSpotifyでの再生回数にはかなりの相関関係があるそうで、2008年に登場したSpotifyを通じてミレニアル世代が1960~1990年代の曲を聴いていることも確かなようだ。End