MVRDVが手がけるアルバニアの”地図”を表現した
ピクセル状タワー「Downtown One」

バルカン半島にある国・アルバニアでもっとも高い建物となる、140mの複合高層タワー「Downtown One」が同国の首都・ティラナで着工した。

建築設計事務所 MVRDVが手がける37階建てのこのタワーのもっとも印象的な要素は、カンチレバーで張り出した住居やオフィス。それぞれが町や都市として、ピクセル化したアルバニアの「地図」を表現したもので、ティラナ中心部のアイコンとなる建築だ。完成は2024年を予定している。

カンチレバーの重要性はこうした外観だけではなく、居住者は張り出した出窓から街や山々の壮大なパノラマを味わうことができる。また、テラスでは住人同士にコミュニケーションとつながりがうまれ、さながら「垂直の村」といった観を呈する。

10年前はヨーロッパの最貧国だったが、今ではエネルギッシュで野心がある国として大きな進歩を遂げたという。同建築は床面積77,000平米で、アパートメント、店舗、オフィス、レストランなどが混じりあい、ティラナ中心部を大きく後押しするものになるだろう。

敷地内には地元の植生を活かした公園があり、教育もできる遊び場を備えている。建物の内部はいくつかの層に分かれており、1階は商業スペース、地下は駐車場、タワーの下半分はオフィススペースで、上層の18階はアパートメントが占めるそうだ。End