USENと東京藝術大学が共同開発
「この曲を聞くと不思議と帰りたくなる」がコンセプト

▲Photo by kate.sade on Unsplash

USENは、東京藝術大学との共同研究から、この曲を聞くと不思議と帰りたくなるような「帰宅を促す音楽」を制作した。働き方改革の第一歩としての「帰り方改革」を提案するもので、すでに丹青社や富士通、東急ファシリティサービスなどで採用しているという。

同社では、完成後の2019年2月より、オフィス向けBGM「Sound Design for OFFICE」のS-09ch「帰宅を促す音楽」チャンネルとして放送を開始している。

同大学の音楽学部音楽環境創造科・亀川徹教授および丸井淳史准教授との共同研究から得た帰宅を促す音楽の心理的特徴をもとに、USENが制作したオリジナル楽曲で、帰宅時の心理状態を想定した三つの楽章から構成。放送形態は、各楽章5分、計15分のリピート放送となる。

第一楽章の「仕事が捗らない状況で感じる不安な気分」をイメージするメランコリックなピアノの楽曲曲調から、ピアノとギターのアンサンブルによる第二楽章では、「仕事が順調に進み、終業時刻を迎えた状況で感じる快適な気分」をイメージする晴れやかな曲調へ移行。

第三楽章では、「順調に仕事が進み、きりの良いところで終業時刻を迎え晴れやかな気分」でオフィスを出られるような気分になるピアノ、フルート、チェロのアンサンブルによる軽快なワルツという楽曲構成で、帰宅する気分を促す。

終業時刻を知らせる合図のようなサイン音とはちがい、「帰る気分」になるようはたらきかける新しいアプローチとなるだろう。End