映画界の鬼才 キューブリックの没後20周年展覧会
ロンドンのデザイン・ミュージアムにて開催

▲Image credit: Stanley Kubrick filming in the Centrifuge set, 2001: A Space Odyssey

映画界の鬼才 スタンリー・キューブリック(Stanley Kubrick)の没後20年を記念した展覧会が、ロンドンのデザイン・ミュージアム(Design Museum)にて2019年4月26日(金)から9月15日(日)まで開催される。

ニューヨーク生まれで、イギリスに移住して40年以上映画制作をつづけたキューブリック。「フルメタル・ジャケット」(1987)の戦場も「2001年宇宙の旅」(1968)の宇宙ステーションも、イギリスで作ったものだった。

この巡回展では、そんな彼の「強迫観念」を目の当たりにするだろう。彼がどのように作品の世界観を決定づけるジャンルを創造したか、そしていかにロンドンが彼の無限に広がる独創的なキャンバスであったかをひとつひとつ紹介する。

各部屋は、「バリー・リンドン」「時計じかけのオレンジ」「博士の異常な愛情または私は如何にして心配するのを止めて水爆を愛するようになったか」など各作品に浸る展示になるそうで、たとえば来場者は「シャイニング」のカーペットのレプリカの上を歩きながら入場することができるのだとか。

500点以上の展示品、上映、インタビューで構成しており、各作品に注いだ深いディテールを披露。デザインでは、あらゆる点で時代の先を行く彼の革新的な精神と魅力が感じられる。現代のタブレットとなるものを考案したり、月面着陸の1年前に宇宙探査の美しさを考えたりと、彼は映画作家であり、発明家でもあったのだ。End