▲©️ 田中裕也

寺⽥倉庫が運営する建築倉庫ミュージアムでは、2019年3月27日（水）から6月30日（日）まで、企画展「ガウディをはかる -GAUDI QUEST-」が開催される。

スペインの世界的建築家 アントニオ・ガウディは、模型とスケッチをベースに現場の職人とともに作品を築き上げてきたため、手がけた建造物の設計図面はほとんど残されていない。

▲カサ・バトリョ　立面図／1990（左下）　コロニア・グエル　断面アイソメ／1984（右下）　ガウディ建築のアーチ・バリエーション／1991（上）©️ 田中裕也

本展では、40年にわたってスペインでガウディ作品の実測を行う実測家・建築家の田中裕也氏による実測図と考察をもとに、ガウディ作品の魅力を解き明かすもの。

日本初公開として、田中氏の所蔵品より、５mを超えるサグラダ・ファミリアの壮大な鐘楼尖塔図、8年の歳月をかけて完成したグエル公園の実測図、テレサ学院のアクソメ図など、多数の実測図原版を展示する。

▲サグラダ・ファミリア　誕生の門　断面アイソメ／1985 、サクラダ・ファミリア ©️ 田中裕也

▲サグラダ・ファミリア　鐘楼尖塔部アイソメ／1983 、サクラダ・ファミリア ©️ 田中裕也

また、会場内には、世界遺産としても知られるグエル公園の階段を1/1スケールで再現。来場者は実際に展示物を「はかる」ことができ、ガウディ作品に秘められた視覚矯正や身体スケールといった要素を学べるなど、実測の観点からガウディ建築の世界を楽しめる構成となっている。