スイスの3Dレンダリングアーティスト Frédéric Müller
クラシックカーを野生動物に見立てたユニークな作品を公開

スイスのアートギャラリー「M.A.D Gallery」の公式サイトでは、アーティスト Frédéric Müllerの8枚の3Dレンダリングコレクション「Rides of the Wild」を公開している。

このシリーズでは、3Dアートの専門知識を活かして、クラシックカーをライオン、カバ、ワニなどの野生動物用の交通手段に変える試みだ。

1963年の「アストンマーチン(Aston Martin)DB5」の流れるようなスチール製のグレーのボティをカバの肉厚なシルエットに見立て、屋根には一対の「耳」を設置。正面からの画像と、カバの出勤風景の画像の2種類を作った。

1968年の「シボレー コルベット スティングレー(Chevrolet Corvette Stingray)」のハンドルを操るのはワニで、同車の細長いフロント部分をワニの口にたとえ、フロントグリルにはとがった歯を取りつけた。深いエメラルドグリーンは、窓から顔を出すワニと調和している。

"Rides of the Wild" by Frédéric Müller – Making-Of from M.A.D.Gallery on Vimeo.

また、1967年の「フォード F-250」はライオン、1977年の「フィアット 600S」はパンダにカスタマイズ。各車の窓にはWWFのステッカーを貼り、野生動物の弱い立場を強調。

MüllerはユニークなCGIを作成するときに、日常のアイテムやシチュエーションからインスピレーションを得ているそうだ。とくにこのシリーズは、中古道具店にあったカバのランプを見たときにひらめいたそうだ。

この作品を見る人に幸せな気持ちを呼び起こしたいと願う同氏は、「見た人にしばらく立ち止まり、これが本物だったら?と考えてほしいです。人々の反応を生み、微笑みや笑いを誘い、思案や別の観点からの考察を引き出したいのです。お金も時間も労力をかけずに創造性やアイディアは表現できるのだという事実に、とても満足しています。」と語っている。End