マンハッタンのハドソン・ヤードに巨大アート作品が誕生
8階建てのらせん状の展望施設「Vessel」

ニューヨーク・マンハッタンにあるハドソン・ヤード(Hudson Yards)に、新たに巨大アート作品が誕生した。

トーマス・ヘザウィック(Thomas Heatherwick)率いるHeatherwick Studioが手がけた新建築「Vessel」は、8階建てで2500段の階段と80の踊り場がある、らせん状の構造物だ。高さは1マイル(約1.6km)で、ハドソン川とマンハッタンを一望でき、年間約200万人の観光客を見込んでいる。

インドにある「階段井戸」にインスパイアされた作品で、地上では直径50フィート(約15m)だが、頂上では150フィート(約45m)に広がる逆円錐形になっている。鋼鉄製の構造にはイタリアのCimolai社が製造した75の連結部があり、現場での組み立てに2年以上かかったそうだ。

マンハッタンのアッパーウェストサイドにある鉄道ヤード跡を5エーカー以上の広さの新しい公共スペースと公園がある新しい地区に変えるプロジェクトの一環で、アメリカの歴史でももっとも大きな不動産開発のひとつである。

このハドソンヤード開発では、メインの公共広場の中心的なシンボルとなるVesselには、オープンの2019年3月15日(金)に1,000人以上の人々が詰めかけたそうだ。毎日10時から21時まで無料で入場可能だが、入場には事前にチケットを入手する必要があるようだ。End