デジタルサイネージのこれからを考える
建築家 砂山太一とデザイナー鈴木啓太のトークイベントが開催

東京・京橋にあるAGC製品の体験型ショールーム「AGC Studio」で2019年5月11日(土)まで開催している「鏡と天秤 ―ミクスト・マテリアル・インスタレーション―」展。この展示では、今日の生活において非日常(ハレ)と日常(ケ)の境界が曖昧になりつつあることに着目し、建築家の砂山太一氏と浜田晶則氏を迎え、「鏡」と「天秤」をコンセプトにそれぞれの作品を発表する。

今回、鏡として使用可能な反射率と高解像度な映像表示を兼ね備えた拡張ミラー型ディスプレイ「Augmented mirror」を主に使用したミクストメディアインスタレーションを制作した砂山氏。2019年4月26日(金)には砂山氏のほかプロダクトデザイナーの鈴木啓太氏をゲストに迎え、「拡張する鏡」をテーマに、デジタルサイネージのプロダクトデザインやコンテンツなどについてのトークイベント「2つの像を映す鏡」を開催する。

本展示に際し、AXISでは砂山氏にインタビューを行った。その記事の中で、砂山氏は現在のデジタルサイネージについて下記のように発言している。

デジタルサイネージは現在、地下鉄構内のように限られたスペースの場所、通行人が多い場所では効果が高いために広告として使用されるケースが圧倒的に多いです。でも、ミラー型ディスプレイをうまく活用できれば、鏡が生む奥行き感との相乗効果が生まれる。情報の伝達に限定せず、もっとグラフィカルな意匠の再生装置として活用できるのではないでしょうか。

今後ますます建築に取り入れられていくであろうデジタルサイネージに、どういったデザインが求められ、どんなコンテンツと組み合わさる可能性があるだろうか。このトークが建築家やデザイナーの中で議論が活発化するひとつのきっかけになるかもしれない。End

ディスカッション 「2つの像を映す鏡」

日時
2019年4月26日(金)
18:30~ 20:00 (受付18:00~)
会場
AGC Studio 2F会議室
登壇者
砂山太一氏(建築家)
鈴木啓太氏(プロダクトデザイナー)
参加費
無料(先着申込制)
定員
70名
お申し込み
こちらのページで受付中

「鏡と天秤 ―ミクスト・マテリアル・インスタレーションー」展

会期
2019年3月12日(火)~2019年5月11日(土)
10:00〜18:00
※日曜日・月曜日・祝祭日

会場
AGC Studio 東京都中央区京橋2-5-18 京橋創生館1・2階
入場料
無料
ディレクション
中崎 隆司(建築ジャーナリスト、生活空間プロデューサー)
ウェブサイト
https://www.agcstudio.jp/event/3857