アストンマーティン初のEV「RAPIDE E」
生産バージョンを上海モーターショーで世界初公開

アストンマーティンは、同社初の電気自動車「Rapide E」の最終生産バージョンを上海国際モーターショーで世界初公開した。同社の幅広い電動化戦略を実現し、世界初のEVラグジュアリー・ブランドを目指す第1弾となるもので、155台のみの限定生産だ。

デザインは、「Rapide」のエレガントなフォルムをもとに、最適な空力性能を引き出すために設計チームとエンジニアリング・チームが協力。フロントエンドは、伝統的なラジエーターグリルが、印象的なハニカムグリルに変更されている。

EVパワートレインは、従来の内燃エンジンよりも冷却要件を低く設定できるため、空力エンジニアはフロント周りの開口部を最適化。ボディを通過するエアフローを最小化、車両全体の空力効率を改善し、航続距離も長くなった。

インテリアには初のEVにふさわしい素材とテクノロジーを採用し、従来のアナログメーターではなく10インチのデジタル・ディスプレイを搭載。バッテリーの充電状態、モーター出力レベル、回生パフォーマンス、リアルタイムのエネルギー消費量といった情報を表示する。

最高速度は250km/hで、0~100km/hの加速は4.2秒。航続距離は、新しい燃費基準 WLTPモードで200マイル(約322km)を実現。400V・50kW充電器では1時間で185マイル(約298km)の充電が可能で、同車に搭載された800Vの高電圧バッテリー・システムを使えば、1時間で310マイル(約500km)の急速充電もできるとしている。End