NEWS | インテリア
2019.05.09 17:25
バンコクをベースにするインテリアデザイン事務所 NITAPROWが同市で手がけた「PLAYVILLE」は、自然にあるさまざまな環境にヒントを得て4つのプログラムゾーンを設けたユニークな託児施設だ。
エントランスホールとなる「霧と木のトンネル」は、フロアとアーチを形成する壁に無垢材の厚板を使用。この厚板で、高いトンネルになったロッカーと託児室を設け、幅の広いガラス壁にはグラデーションフィルムを貼り、霧のかかった背景を作った。
「丘と巣穴」と呼ばれるトランジションホールは、勾配になった木の床にセーフティネットを張り、子どもたちが登ったり滑ったりできる。この高くなった場所の一方は、2つの木製のアーチをくぐるとメインのプレイエリアに接続。もう一方からは屋根付きの屋外ゾーンが見えるようになっている。
この屋根付きの屋外エリアは「砂丘とオアシス」をイメージしており、穏やかな朝の日差しが入り込むように東向きのファサードに沿って配置。メインのプレイエリアとなる「島と湖」は、夢中になって何度も繰り返して遊ぶ子どもたちのために、すべり台などを備えたおもちゃの家と島の周りにループ状の通路を設けている。
また、各ユニットには、自然の風景や野生の生き物のシルエットが目立たないようにプリントされている。ただ、この絵は正しい距離と位置で見ないとはっきりと浮かび上がらないため、子どもたちに後ろに下がって見るという気付きも与えてくれる。