エーロ・サーリネンが設計した「TWAフライトセンター」
JFK国際空港の「TWA Hotel」として復活

世界的な建築家 エーロ・サーリネン(Eero Saarinen)が設計したJFK国際空港の「TWAフライトセンター」がオープンしたのは1962年。以来、ジェット機での空の旅は新たな時代を迎えたが、現代の航空機の規模に対応できず、このターミナルは2001年に閉鎖され、以後14年ものあいだ明かりが灯ることはなかった。

1994年にはニューヨーク市の歴史建造物に指定され、2005年には合衆国およびニューヨーク州の史跡として登録された同センターは、Lubrano Ciavarra Architectsの設計によりこのほど復活。

そのデザインは、サーリネンの象徴的で彫刻的な傑作を踏襲しつつ、果てしなく広がる空の世界とどこまでも続く滑走路というもともとの意図を再構築。歴史建造物としての価値を考え、新たなホテルはターミナルから1歩退いた場所に建設された。

▲Photography: TWA Hotel/David Mitchell

同ホテルは、ターミナル5に併設しており、すべての航空会社にアクセスが可能。客室は505室で、そのうちスートルームは22室を備える。100%民間投資による再開発で、会議・イベントスペースは40,000平方フィート(約3,700平米)を誇り、飲食店も6~8店舗が入居。LEED認証を受ける予定で、10,000平方フィート(約930平米)の展望台も見どころのひとつだ。End