永田町に出現したパルテルカラーの空間
Adam Nathaniel Furmanが作り上げる官能的なインテリア

「永田町」といえば、誰もが知る日本の政治の中心だ。そこに160平米のパステルカラーあふれるアパートメントが誕生した。

ロンドンをベースとするデザイナー Adam Nathaniel Furmanによるこの「Nagatacho」は、パステルカラーに天然素材や人工素材、中央に集中するようにオープンで互いにつながったレイアウトを組み合わせることで、ふわふわとして穏やかな逸脱という官能的なインテリアが完成。

現代の技術と伝統的な職人技が全体に行きわたり、熟練した大工の手作りによる木製のディテールやキャビネット、レーザーカット技術で作った寄木細工のドアなども楽しめる。

▲Photos:Jan Vranovsky

半透明のプラスチック製人工大理石の隣には、手で仕上げた最高品質のトウヒ材を置き、その隣には美しい光沢のあるナイロン製の器具を取り付け、ビニールの隣に手作りのカーペット、セミマットで仕上げたプラスチック壁の隣に優雅な質感のある壁紙など、材料から官能性や想像力への影響が現れる。

このアパートメントは、日常という劇場に色彩、質感、材料、形などを持ち込んで陶酔的な眼を養う試みで、クライアントの日々の決まりごとやコミュニティの活動を絶え間なく魅惑的な美的快楽へと高めてくれる空間なのだ。 End