「Amazon Prime Air」の最新配送ドローンが公開
数ヶ月以内には実用化の開始へ

米ラスベガスで開催されているAmazonの「re:MARS Conference」にて、同社の配送サービス「Prime Air」で使うドローンの最新デザインが公開された。

同社では、飛行距離15マイル(約24km)で、30分以内に顧客に5ポンド(約2.2kg)以下のパッケージを届けることができる、完全電動式のドローンを開発してきた。今後数ヶ月以内には、このドローンを使って実際に配送することを目指している。

▲Photo by JORDAN STEAD/ Amazon

特徴としては、まず、ヘリコプターのように垂直離着陸ができる。そして、飛行機のように、空気力学的に効率的な飛行もできる。つまり、垂直離陸モードから飛行機モード、そして垂直着陸モードへと2モード間の移行が簡単に行える、ハイブリッドデザインのドローンとなった。

また、安全性のために周囲に囲いを作り、それ自体が翼にもなって効率的に飛行が可能。機体の自由度を「6DoF」とすることで安定性が増し、強風でも安全に飛べるそうだ。さらに、AIやセンサー、多視点ステレオビジョンなどの先進アルゴリズムを搭載することで、飛行中や着陸時の障害物との接触も避けることができるとしている。

この発表通りに進めば、このドローンの実用化はもう間もなくのこと。利便性の向上だけではなく、化石燃料を使わない同社のサステナビリティをめぐる取り組みにも注目だ。End