自転車での移動を促進して世界中のコミュニティの変革を目指す
建築デザイン展「Bicycle Architecture Biennale」が開催

自転車での移動を促進することで世界中のコミュニティの変革を目指す建築デザイン展「Bicycle Architecture Biennale」が開催されている。第2回目となる今回は、2019年6月のアムステルダムを皮切りに、世界各地を巡回するという。

同展は、世界中のデザイナーによる作品を通じて、サイクリングをデザインの中心に据えた都市を紹介し、社会的、経済的、環境的に有益な取り組みであることを披露するイベントである。人間中心の都市の新たな可能性を想像するために、同市をベースとする社会的企業「BYCS」が発案した。

そのミッションとは「50by30」という。2030年までにすべての都市における移動の50%を自転車にするという大胆な目標だ。そして今回は、9か国・15のプロジェクトを選出。デザインソリューションがその機能を超えて、より健康的なライフスタイル、よりインクルーシブなコミュニティ、よりクリーンな環境、より持続可能な経済に結びつくかが選考基準となった。

▲「Xiamen Bicycle Skyway」

プロジェクトがもっとも多く選ばれた国は、自転車の先進国・オランダで4件。アジアから唯一選ばれたのは、中国・厦門の「Xiamen Bicycle Skyway」。デンマークの建設設計事務所 Dissing + Weitlingが厦門市と共同で、全長8kmの自転車専用高架道路を設けた。中国では初の吊り下げ式自転車道で、世界最長の高架式自転車道だそうだ。End