ウェアラブル心臓モニタリング装置「電子タトゥー」が開発
心電計と心動計の2方法で心臓の健康状態を測定可能

アメリカ全国保健統計センターによると、2017年のテキサス州の主な死亡原因は心臓病だそうで、45,000人以上に上るという。そこで、ほぼ1世紀の間ほとんど変わらない既存の心電計よりも正確なものとして、新しいウェアラブル心臓モニタリング装置が開発された。

テキサス大学オースティン校のエンジニアが開発したのは「電子タトゥー技術」。グラフェンをベースとした最新ウェアラブルデバイスで、電気信号から生体の力学信号まで、さまざまな身体反応のものを測定できる。

この装置は非常に軽量で伸縮性があるので、ほとんど不快感を与えることなく長期間にわたって心臓の上に取りつけることができる。また、心電計と心動計という2つ方法で心臓の健康状態を同時に測定することも可能だそうだ。

心臓が鼓動するごとに生成される電気的活動の様子を記録する心電図はよく知られているが、心動計とは心拍と連動した胸部振動を利用して測定する技術。電子タトゥーはスマートフォンで遠隔操作しながら、この2つの方法で測定できる初めての超薄型技術になる。

従来の方法では、心電図を測定する場合に医療機関にわざわざ赴いて、心臓の健康状態をモニタリングするのは数分だけという煩わしさがあった。今回の装置は何日も着用することができ、心臓を常時モニタリングしてくれるのだ。End