アップルの最高デザイン責任者 ジョナサン・アイブ
年内で退社、新会社「LoveFrom」設立へ

▲2018年9月のiPhone XR発売時のジョナサン・アイブ(左)とティム・クック

アップルは、デザイン部門の最高責任者であるジョナサン・アイブが2019年後半に同社を去り、新たに自身のデザイン会社を設立すると発表した。

新会社「LoveFrom」の最初の顧客はアップルになる見通しで、アップルとのプロジェクトは継続するそうだ。インダストリアルデザイン担当副社長のEvans Hankeyと、ヒューマンインタフェースデザイン担当副社長のAlan Dyeが、アイブの仕事を引き継いでいく模様だ。

ロンドン生まれのデザイナーであるアイブは、1992年にアップルに入社。以来、appleのデザイン部門を牽引し、iMac、iPod、iPhone、iPadといった、同社の代表的な製品のデザインを手がけてきた。

アイブは「30年近くにわたり、数え切れないプロジェクトを手がけてきました。アップルでデザインチームやプロセス、そしてカルチャーを築くために続けてきた仕事をとても誇りに思っています。アップルは現在、これまででもっとも力強く、活気に満ち、才能にあふれている時期にあります」。

「チームは、私とともに働いてきたEvans、Alan、そしてJeff(Williams)の優れたリーダーシップのもとで発展していくはずです。同僚たちのデザイナーをとても信頼していますので、これからも私の親しい友人であり続け、彼らと引き続き仕事ができることを楽しみにしています」とのコメントを発表している。End

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