懐かしの「ウォーターゲーム」を再解釈
Liya Jacobiのアート作品「Waterful」

1976年にトミー(現・タカラトミー)が発売した「ウォーターゲーム」。ボタンを押して空気を押し出し、水槽に入っているリングを棒に引っかけていくという、昔懐かしいゲームだ。

このゲームにインスパイアされたインタラクティブなアート作品「Waterful」が公開されている。これを手がけたのは、イスラエル・テルアビブをベースに活動するアーティスト Liya Jacobi

作品は、かつてのおもちゃよりも大きい60×80×20 cmというサイズで、木製の枠を使い、アクリル樹脂の板を3Dプリンタで作製。容器内の物体はリングではなく、テーマに合わせて変更、水中でうまく浮くように重量の調節を何度も行った。

できあがったテーマは、たくさんのリンゴがふわふわと浮かぶ「アダムとイブ」、宇宙飛行士が無重力状態で飛び回る「宇宙」、図書館に見立てた「知識」の3つ。

リンゴは現社社会における誘惑を表し、宇宙飛行士は地球外生命を探る使命があるが国家間の争いを引き起こす可能性も示唆していて、本はテクノロジーが進歩する現代における本のあり方を問うているのだそうだ。End