ブルックリン・チルドレンズ・ミュージアムに完成した
鳥のユニークな巣に着想を得た遊具「NEST」

世界初のチルドレンズ・ミュージアムとして1899年に開館したブルックリン・チルドレンズ・ミュージアム(Brooklyn Children’s Museum)。

その屋上テラスに新たに完成した遊具が、同地をベースにするデザインスタジオ Tri-Loxによる「NEST」だ。

ニューヨークの木製給水塔の木を再利用して組み上げた構造で、外側は登ることができ、上部中央には円形のネットゾーンを設け、透けて見える内側は広々として創造的な冒険ができる空間となっている。

そのデザインは、「キムネコウヨウジャク(baya weaver)」という鳥のユニークな巣に着想を得た。同ミュージアムの膨大なコレクションのなかにこれを見つけたという。

▲PHOTOGRAPHY: Arion Doerr

この巣の特徴は、部屋やトンネル、複数の入り口からなる複雑に織りなされた形状にある。こうしたコンセプトをクライミングができる遊び場に転換。巣の自然な形を保ちながら、ニューヨークという垂直都市の象徴的なデザインである屋上給水塔の物語も伝えている。End