家具づくりを中心にクリエイティブな活動を行っているgrafでは、あらかじめ決められた用途や役割を与えられていないオリジナルプロダクトブランド「TROPE」を展開している。

TROPEは、使いこなしながら新しい感覚を育んでゆく道具のラインナップで、「アイディアを引き出す知恵、サバイブする道具を作る」というのが「TROPE」の考え方だ。つまり、その使い方はすべて使い手の感覚に委ねられているのだ。

現在は、哲学者、木工家、建築家など異なる領域で活躍している人たちとTROPEの概念を共有し、「TROPE HACKS 4.0」として2020年春の販売に向けて、新しいシリーズを製作中だという。

その第3弾として、2019年8月21日（水）から9月1日（日）まで、アーティスト カワイハルナとのスタディの様子やモックアップを展示する「浮遊」を、大阪・中之島のgraf studioにて開催。また、8 月24 日（土）には、カワイハルナとgraf 代表・服部滋樹によるトークイベントを行う予定だ。

物体感がありながら浮遊感の漂うプロダクトや、使い手の想像力を伴うことで個性が出るような道具を構想しており、絵で描く際の形の組み合わせや状態の抽出などの遊びを、生活の中でも体験することができるそうだ。