スキーマ建築計画が韓国のBlue Bottle Coffeeも設計
地域の景観を意識して外壁や什器にレンガを使用

韓国初のBLUE BOTTLE COFFEEとなる、同社の韓国本社とロースタリーの機能を併せ持つソンスーストアがソウルに誕生した。設計はスキーマ建築計画が手がけている。

元町工場の多く立ち並んだ地域だったそうだが、若いアーティストが移り住んだことで徐々に見直され、最近ではおしゃれな店が増え、多くのカフェも出店。さながらカフェの一大メッカになっているそうだ。

同店が入る建物はソウル中心部につながる主要幹線沿いにあり、地下1階・地上4階建のうち地下から2階までの3フロアに入居。地下をカフェ、1階をロースタリーと豆ストック、2階をオフィスとして利用し、生豆の搬入から焙煎、抽出と一連のコーヒーづくりのプロセスを見ることができる。

焙煎したコーヒー豆の味を確認するカッピングや、バリスタのトレーニングのための場所も用意。今後は韓国での店舗展開の拠点にもなる施設だ。

カフェは、敷地前の道路を行き交う車が気にならず、天井高がある地下1階とし、1階スラブは部分的にぶち抜き、ダブルハイトのカフェを作った。地上の喧噪から離れ落ち着いた空間になったという。

日本に比べて安価なステンレスを、カウンターの側面、階段、手すり、建具など、普段使わないところに多用。歴史的にレンガを多く使う地域として景観を意識し、外壁にレンガタイルを使ったことから、そのレンガをさらに内部に取り込み、什器にも使用している。End

▲Photos:Takumi Ota